平成18年10月15日、日曜日。天気、快晴。集合時間の午前8時30分には、ほとんどの参加者が顔をそろえ、松山観光港ロビーはクルージングムード一色になりました。
午前9時、参加メンバー92名、スタッフ12名、応募者の多さから大型に切り替えられた高速艇は、静かに港を出港します。まずは、会長からの歓迎のあいさつ、加えて、メンバーである中島汽船の中矢さんから安全航行の宣言が、こうして第1回の松山離島振興協会主催の「島めぐりクルージング」はスタートしたのです。
今回のクルージング・コースは、まず最初に北条地域の安居島を訪ね、引き続き、中島地域の睦月島、野忽那島を順に訪れるというもの、お昼ごはんが睦月島の女性陣のお手製であることも付け加えておかねばなりません。また、最後の野忽那島では、ちょうど日程が地方祭と重なったことをクルージング・スケジュールに反映させ、参加のみなさんに祭に参加してもらい、神輿の体験をしてもらおうということになりました。なかなか他所のお祭を見る機会はありません。ましてや、参加する機会はないでしょう。でも、そのことを逆に今回のクルージングの目玉とし、島の風習などを直接的に見てもらい、体験してもらおうという企画意図なのです。
私たちの開催する「島めぐりクルージング」で「見て」「触って」「感じて」ほしいことは、まさに島の暮らしであり、島の生活文化や風習そのものなのです。ご参加いただける人数は限られていますが、近い将来に開催をめざす島の博覧会『しまはく』の時には、多くの市民のみなさんや、大勢の観光客のみなさんにもおいでいただけるよう今から準備をしていければと思っています。
まだ、第1回なので、要領も悪く開発途上なのですが、松山市の島嶼部『忽那諸島』は、すばらしい素地を取りそろえた魅力的な地域です。松山離島振興協会では、これからも、9つの島の一つひとつの特色を発掘し、全体として大きな魅力を持つエリアに仕立て上げていきたいと考えていますので、次回のクルージングも楽しみにしていただきたいと思います