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活動報告HEADLINE

興居島「薪船踊り」坂の上の雲フィールドミュージアム活動支援事業 平成21年10月24日


 船踊りの起源は明確ではありませんが、島の伝承によると、今から千年以上前、伊予水軍がもっとも活躍した承平年間にまでさかのぼります。
 戦いを終えた伊予水軍が凱旋した折、戦勝に沸き返り歓迎する興居島の島民に対し、その戦いの模様を武者踊りとして船上で再現して見せたことが、その始まりといわれいます。その後、この踊りに歌舞伎などの要素が加わり、いつのころからか氏神様の祭礼神事として取り入れられるようになっと語り伝えられています。
 現在では、毎年、船越和気比賣神社の秋祭りに奉納されています。
 その風格はそのままに、宵闇に包まれた神社の境内に幽玄な世界を繰り広げよう!との提案があり、6月より会議を繰り返し、準備を進めてきました。
 当日は、あいにく強風が吹いておりましたが、300名を超える観客の皆様の前で
幽玄の世界が実現しました。
 夕方、受付を済ませて、夕暮れを待つ間、心ばかりのおもてなしが振舞われました。地元の郷土料理「のっぺ汁」と「たこめし」です。

 観客席は神社の境内、舞台は拝殿です。
 
夕暮れが迫り、みなさんが三々五々着席していくなか特産品の販売も行われました。
 
いよいよ始まりました。まずは「火入れ」が行われ、興居島中学校のみなさんによる水軍太鼓の演奏です。

それから、少し「船踊り」の踊り方の説明がありました。みなさんの代表で手ほどきを受けているのは、中村市長さんです。なかなか筋が良いと褒められていましたよ。

そして、いよいよ船踊りの登場です。
まずは、泊地区の興居島船踊保存会の外題『紅葉狩り』から。
 深秋の信濃 戸隠山 武将 平維茂 は、従者をつれ、紅葉狩りに訪れたのだが・・・歌舞伎の外題を取り入れた 艶やかな泊のお家芸です。
 

 

 
 
 続いて、由良地区の小冨士文化保存会の演題『伊予水軍』
風を巻き、波を砕いて、瀬戸の海を力強く船を漕ぎ出した伊予水軍。海賊退治の武勇、島民の歓迎。これが原点。これぞ船踊り。
 

 

 

あまりの強風に途中で薪の火は落としてしまいましたが、とても見応えのある踊りでした。